お久しぶりです。部員あT.Sです。
最後の更新からかなり時間がたってしまいました。すみません。
まあ、この1カ月以上たっているうちにいろいろなことが起こりました。
とんがらしがやめってしまったり、かれー部についに念願のカレーゴーが来たりと様々なことが起こっていました。今までのことは、これからどんどん更新していくので楽しみにしていてください。
今回は初期に紹介した
前川についてです。前川のカレーが何か変わったのかと言うとそうではないです。ただ最近、自分が考えていたことを書こうかな、と思っただけです。
前に紹介した時に、前川にカレーがあるのは和風を追求しているためだと言いましたが、最近、あまり自分がその理由に納得できなくなっているのを気づき、そのことについて悩んでいました。というのも、前川という店は学生から非常に高く評価されています。評価されている理由が、まあ、学生に
やさしいとか料金の割にはたくさん食べれるとかです。そうつまりは、内灘にあって定食屋として存在していることを前川は、学生のための値段設定やら前川独自のメニューを提供するという倫理で引き受けていた。その倫理が明らかな強度を持って存在していたからこそ学生も前川を慕っていたと思います。
しかし僕らは、カレーを食べてしまった。前川のカレーは、あの前川が持っていたはずの倫理を跡形も残らぬぐらいに引き裂くほどの力を持っていた。いくら和風を追求するためだと考えてもあの倫理を引き裂くほどの理由にはならないように思える。それでは前川はその倫理を無視してしまうほどの店になってしまったのかと言うとそうも思えない。ではなぜかと問われれば、何かほかの倫理があったのではないかと考えたい。ではそれは何なのかということをこれから考えていきたい。
前川のカレーの評価はどうか?部長の評価を参照してみたい。
純和風って感じです。
ネギが入ってますよ。タマネギではなく普通のネギが。
また、福神漬けはなく普通の漬物(キューちゃん,柴漬け)が付いてきます。
味なんですが、ネギの臭みがカレーを圧倒してしまっていて、カレーのうまみが半減している感じ。
ネギの臭みがなければ、そこそこおいしいと思った。
正直なところ、よほどのカレー好きでないのならば食べなくてよいと思います。
これが部長の評価です。カレーに対して隠しきれない不満の色がみえて取れます。しかし、ここで注目しなければいけないのは、実は部長は記事には一言も書いていないですが、「前川のカレーに500円使うならマリスクのカレー食べた方がいい…。」と言っていたということです。これは、カレーの味自体に不満があったというよりもむしろ、前川の料理より学食で食べた方が良かったという感覚に不快感があることを意味しているのではないか。部長が前川を紹介する時にこのようなことを言っています。
KMU学生には馴染み深いと思います。
ランチでは800yen、ディナーでも1000yenでおなかいっぱい食べれるところですね。
引用文からわかるように部長も前川にはそこそこの値段で「おなかいっぱい食べれる」ということに好印象を抱いていた。つまりは、前川の倫理を受け入れていたのです。そして前川のカレーへの拒絶は意識的か、無意識的に倫理の崩壊への不快感をあらわしていると言っていいと思う。
あのカレーを提供することは倫理を破棄することと同義であることが分かってもらったと思う。ではなぜ、前川が自分から客に不快感を抱かせるような行動をしてしまったのか。和風カレーの追求という理由以外でこの倫理に代わるものが、はたしてあったのだろうか。
それを簡単に表現すれば、前川はアーティストたらんとしていた、その一言に尽きると思う。アーティストは(境界)線上で踊り続けなければならない。私たちの認識する領域と外部との境界で。踊り続けることによって、私たちの認識領域を広げようとしているのだ。一気に認識外の領域に行ってしまえば、私たちを置き去りにしていってしまうから、わざと私たちの常識内にあるカレーの残余が前川のカレーのしみ込んでいるのだろう。前川はアーティストであろうとしただけで、料理研究つまりは、和風カレーの探究をしていたのではない。つまりは前川の倫理に衝突することなくカレーを提供していた。アーティストであることは、料理を深めようとしているのではなく、「料理」という括弧の外へ出ようとした試みなのです。だから500円であの味を買うことは、ただ単にマリスクのカレーで代用できるものではない。括弧の外と言う過剰さが加わっていることを見逃してはいけない。
私たちは前川がアーティストたらんとしていることをもうすでに知っているのだ。だから、私たちは前川の背中を押して境界線の向こう側で踊ってもいいのだよといって、新たなカレーを見ることができるかもしれない。
posted by CURRY CLUB at 19:42|
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そのた
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